【完全版】失敗しないクリニック開業のための資金準備~小児科医編~
【小児科医必見】医院開業の資金見積は十分ですか??
医院の開業にあたって、多くの人が悩むのが「どのくらいの資金を準備したら良いのか」という資金繰り問題です。
一口にクリニック開業といっても診療科目によって用意すべき医療機器や検討事項が異なります。
診療科目ごとの開業について詳しくお伝えしておりますが、今回は「小児科」について、開業資金を中心に、失敗しないための開業準備について解説します。
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小児科医院の開業は実際どれくらいの資金が必要??
小児科医院の開業に必要な資金額とその内訳を見ていきましょう。
※今回のコラムではレントゲン室の導入は行わない前提とします
あくまで概算ではありますが、小児科医院を開業するにあたって約4,500万円の開業資金が必要になります。
※小児科医院の開業地や必要設備の調達方法などによって見積もりの増減があります
小児科他の診療科目に比べて比較的開業費用が抑えられると考えられていることが多く、その理由としては必要な基本の医療機器などを開業初期から取り揃える必要がない場合が多いためです。
そのため、他の診療科目に比べて開業初期からの投資は比較的少ない診療科ではありますが、クリニックの特性に応じたマーケティングや人材採用など、運転資金に資金がかかる場合がほとんどです。
開業後も経営を安定させ、事業を軌道に乗せていくためには開業前から入念な資金計画が必要です。
まずは、開業にあたって抑えておくべき3つのポイントを見ていきましょう。
①開業地の選びは戦略をもって行う!
開業地は都市部か地方か
開業地として最も多いのは子どもの数が増えている住宅地近郊で駐車場が確保できる場所です。
安定的な顧客獲得をしやすいと言えるでしょう。
親御さんがお子様を連れてくるという観点から車でのアクセスができる場所や、何かあったときにすぐに行ける近さが選ばれる理由の上位に上がります。
都心特化の小児科もありますが、住宅地開業よりも固定費が大きくなるため、夜間または土日診療などを有効的に活用することで収益性を確保し成功している医院さんもたくさんいらっしゃいます。
開業地選びは単純に都市部か地方部かだけではなく、周囲のクリニックの競合状況も加味する事が大切なので、開業地選びでお悩みであればぜひご相談ください。
開業地を選ぶ際には施設面も考慮
クリニックの施設デザインについて、小児科医院では親御さんが病気になったお子様を連れてくる事がほとんどのため、待合スペースを広めに確保する必要があります。
また、近年猛威をふるう新型コロナウイルスだけでなく、ものもらいや水疱瘡などの感染力の強いウイルス感染の診療も行うため、隔離室を別途設ける必要があります。
平均的なクリニックの広さは40坪程度が多いですが、広さだけでなく
・十分な収容力のある駐車場
・バリアフリー設計
・キッズスペースの併設
等にまで配慮できれば良いでしょう。
②小児科医院は集客がカギ!
小児科医院は他の診療科目に比べてマーケティングが集客の大きなカギを握ります。
小児科医院にかかるお子様の親御さんは若い世代が多く、多くの方がホームページやSNS等をみて来院することが多いためです。
SEO(自然検索対策)だけではなく、有料広告などにも先行的に投資することで医院の潜在的認知になるため積極的に行っているクリニックがたくさんあります、
また、ホームページでは料金体系や実績を訴求し、SNSではクリニックの先生やスタッフの雰囲気が分かる投稿を行うなど、各チャネルを有効的に使い分けるとマーケティング効果が高まります。
小児科医院は患者であるお子様が選ぶのではなく、親御様が選ぶため、親御様目線で安心できる要素などをSNSで発信する事が好印象につながります。
また、web上だけでなくママ友・パパ友間での口コミも非常に大きな威力があります。
「先日急な診察依頼にも関わらず丁寧に対応してくれた」
「注射が苦手なわが子にも優しく接してくれる」
など、個人の体験が大きな訴求効果を持つこともあります。
クリニック開業時にどのようなことを大切にしていきたいか、ビジョンを明確にすることで、患者様対応などにも気を配ることができます。
③長く愛されるクリニックへと成長するために
少子高齢化に伴い、小児科クリニックのターゲット層自体は縮小傾向にありますが、マーケットの実態としては各クリニックが生き残りをかけてしのぎを削っている状況です。
新規参入しやすいマーケットではないため、地域密着、専門領域特化など、各々の戦略でお客様に選ばれる理由を確立することが重要となります。
愛されるクリニックにしていくうえで、他院との差別化を測り、自事務所の経営を効率化していくうえでのポイントを3つご紹介いたします。
事前予約システムの導入
小児科医院では「病気のわが子がいつまでたっても待たされる」と待ち時間に対してシビアな意見を多く聞くことがあります。
親御さん目線で考えると、仕事を休んで、家事の合間をぬって来院しているため、病気に苦しむお子様のそばで待ち時間にイライラしてしまうのは当然のことです。
web上で予約してから来院できるシステムや、現在の待ち時間や状況をリアルタイムで更新できるシステムなどを導入することで、お客様の満足度向上だけでなく、院内経営もスムーズに行うことができます。
また、ワクチン接種などは予約システムであらかじめ予約枠を把握することで、無駄なく仕入や届け出ができるため業務効率も良くなります。
かかりつけ医診療も検討
国や日本医師会から推奨されているかかりつけ医について、お子様の場合は特にぜんそくなどの継続的観察が必要な病気が多いためかかりつけ医の需要は大きいです。
小児かかりつけ医として登録するためには
・急性・慢性疾患の診療
・健康相談や予防接種への助言
・電話問い合わせへの対応
の上記3点の対応が原則必要です。
クリニック側の負担が増えるため、小児かかりつけ診療料を通常の診療点数に追加することができ、1人当たりの平均診療料が高くなります。
収益性を見据えた戦略として、クリニックのコストと鑑みたうえで検討することをお勧めいたします。
ターゲットを絞り込むことで戦略的なマーケティング
小児科医の中でも新生児診療や、眼科系、耳鼻科系など専門領域特化型のクリニックも増えてきています。
小児科医院の競合も少なくない中で、限られたコストをどのように活かすかを考える上では、医院の規模を小さくして特定の領域の患者様のみの診察に切り替えることで大きな収益を上げている成功事例もあります。
院長先生の開業のビジョンに合わせて、特化型のマーケティングも検討してみましょう。
ここまで開業に向けたポイントを大きく3つお伝えしてきました。
比較的開業資金が少ないといわれている小児科ですが、医療機器のリースや居ぬき物件などをうまく活用して開業資金を抑えることもできます。
資金を抑える工夫を万全にし、開業資金を余裕をもって準備しておくことが、クリニック開業を成功に導く第一歩になります。
先輩医師はどうしてる??開業のための資金準備
「開業資金としての4,500万円をどう用意するか・・・」
クリニック開業をしてきた先輩方がどのように資金を準備してきたのか、みていきましょう。
資金の準備方法
資金を準備する方法は、自分で用意する、家族や知人から借りる、金融機関などから借入を行う、の3種類に大きく分けることができます。
自分で用意する自己資金ですが、医療業界の平均としては1,000万円程度と言われています。
しかし、あくまで平均値であるため、想定外の支出にも対応できる財政基盤を築く上でも多めの開業資金の用意が大切です。
1,000万円程度の自己資金に加えて、融資を受けるというのが先輩医師たちの資金調達の王道です。
借入先は日本政策金融公庫やメガバンクや地方銀行・信用組合などが多く、創業者向けの低金利の融資などを受けることができます。
>>日本政策金融公庫の創業融資申請について詳しくはこちら<<
融資を受けるにあたって注意点!
簡単に言えば融資も「借金」ですが、だからこそ借りるときに
・無理のない借入金額の設定
・現実的な返済計画
などを中心に綿密な計画を立てることが重要です。
6,000万円の開業資金を自己資金で全て賄う人は少なく、多くの先輩医師は融資を効果的に活用して、開業を成功に導いています。
開業後の想定外のハプニングにも対応できるよう、資金を多めに用意しておくことは必要です。
また、小児科の特徴としてマーケティング等の運転資金にコストがかかるため、開業後も投資を継続できるよう、目先の開業資金だけでなく余裕を持った資金準備を進めることが重要です。
前もって開業に必要と考えられる資金を融資で賄い、開業後の想定外のハプニングや当面の運転資金として自己資金を多めに用意するイメージで進めていけると良いでしょう。
【資金計画実現にむけて】計画の相談から融資獲得まで税理士がサポート
開業時の融資申請は、過去の経営手腕や業績などの実績を訴求することができないため、医療現場での実務経験や開業後のビジョン・綿密な資金計画などを説明することで信用を得る必要があります。
融資申請は1人でもできますが、開業準備と並行して資金準備を行うのは大きな苦労を伴います。
相談相手としては、融資に強く、数々の開業をサポートしてきたという経験のある税理士が適任です。
中でも、医療業界は開業準備資金が高額である点や業界としての専門的な手続きや準備が必要なため、医療業界に精通している税理士に相談してみるのが良いでしょう。
また、融資を獲得するための土台は自分で考える必要があっても、専門家のチェックを重ねることでおのずと資金計画、そして事業全体の計画の精度が上がっていきます。
事業を軌道に乗せ、廃業などで負債を作らないために、資金計画は具体的かつ堅実に作ることが重要です。
希望額通りの融資実行が、事業成功の夢を叶えることにつながります!
当事務所は融資実行を強みとする医療業界特化のサポートを行っています。
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小児科クリニック開業の資金準備についてお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか?
当事務所は創業サポート、特に医療業界でのクリニック開業のご相談を多数いただいております。
累計融資実行額4.8億円突破、相談件数500件以上と融資実行の圧倒的な実績を誇っており、クリニック開業に向けた事業計画作成・融資申請など全面的にサポートさせていただきます!
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