【皮膚科医必見】開業資金の見積は十分ですか？

医院の開業にあたって、多くの人が悩むのが「どのくらいの資金を準備したら良いのか」という資金繰り問題です。
一口にクリニック開業といっても診療科目によって用意すべき医療機器や検討事項が異なります。

診療科目ごとの開業について詳しくお伝えしておりますが、今回は「皮膚科」について、開業資金を中心に、失敗しないための開業準備について解説します。

＞＞「内科開業」についてはこちらから＜＜

※皮膚科で開業するにあたり、美容皮膚科にどれくらい注力するかによって必要な医療機器やクリニックの敷地・内装の雰囲気などにかかる必要な費用が大きく変わってきます。
今回は保険診療を中心にした場合の投資予算を作成し、適宜美容診療についてもご紹介させていただきます。

補足：
美容：保険の割合は必ずしもどちらに振りきっている医師が多いというわけでもなく、立地や医師本人の美容へに意識などによりその割合は様々です

皮膚科医院の開業は実際どれくらいの資金が必要？？

保険診療中心の皮膚科医院の開業に必要な資金額とその内訳を見ていきましょう。

あくまで概算ではありますが、皮膚科医院を開業するにあたって約2,000-2,500万円の開業資金が必要になります。
※皮膚科医院の開業地や必要設備の調達方法などによって見積もりの増減があります。

設備にかかる費用は500万円程度～と他の診療科目に比べて設備投資が少額で済むことが特徴的です。

保険診療中心の場合

皮膚科の収益性について、1人当たりの診療単価が安くなるという特徴があります。
そのため、集客のためのマーケティングに注力すること、そして集客の際にアピールするための他の診療所との差別要素を作ることがポイントになります。

例えば、多くの患者が入れるように広い待合室を設けたり、地方で開業する場合は大きめの看板を設置したりするなど、集客ゾーンを広げキャパシティを広げることが有効です。

また、皮膚科は患者の多くが女性や子どもであるため、女性に喜ばれるパウダールームや家族連れでも来やすいようにキッズスペースを作るなど、設備面での工夫も余裕があればぜひ取り組みたい所です。

高額な医療機器を一度に用意する必要はありませんが、開業後の安定的な成長のために設備作りで無理のない投資を行えると良いでしょう。

美容診療にも注力したい場合

美容皮膚科開業の大きな特徴として、web検索やネットの口コミなどが集客に大きく影響することが挙げられます。

webマーケティングへの先行投資や、駅近などの好立地に開院するなど、保険診療中心のときの医院づくりよりも投資費用がかかる場合があります。
また、美容医療は機器も高額であることが多いため、皮膚科の平均開業資金の2,000万円よりも少し多めに見積もっておくと良いでしょう。

美容医療の機器を開業時から買いそろえるとなると非常に高額な自己資金が必要となりますので、より計画的な資金計画が肝心となります。

「皮膚科開業は他の科目よりも簡単」は間違い！？

最近は男性の美容意識の芽生えや医療美容への関心の高まりもあり、保険適用外の美容医療の需要は年々高まっているといえます。

他の診療科目に比べると比較的費用を抑えて開業できると感じる方も多いですが、開業資金が高額でないというのはその分参入しやすいマーケットであるともいえます。

内科や外科に比べて通年でニーズがないものの、一定のマーケット拡大が見込める点や、他の診療科目に比べて開業の準備資金があまり高くない点で、多くの若手医師が開業しやすい、参入障壁の低い人気のある科となっています。

そのため、人通りの多い立地を選択することや特定のターゲットに絞った特化型ブランディング（ニキビ専門、男性専門皮膚科、など）等で差別化する必要があります。

特に保険診療中心の場合はとにかく開業後に患者数を確保することが大切ですので、集客チャネルの開拓や医院づくりに資金を通しできるよう、開業資金を多めに用意しておくことが良いでしょう。

余裕をもって開業資金を準備することが、皮膚科医院開業を成功に導く第一歩です。

先輩医師はどうしてる？？開業のための資金準備

「他の診療科目と比較すると安めだが、2,000万円も今持っていない・・・」

「開業資金としての2,000万円をどう用意したらいいか見当がつかない・・・」

クリニック開業をしてきた先輩方がどのように資金を準備してきたのか、みていきましょう。

資金の準備方法

資金を準備する方法は、自分で用意する、家族や知人から借りる、金融機関などから借入を行う、の3種類に大きく分けることができます。

自分で用意する自己資金ですが、医療業界の平均としては1,000万円程度と言われています。
しかし、あくまで平均値のため実際には2,000万円以上を準備している方も多くいらっしゃいます。

1,000‐2,000万円の自己資金に加えて、融資を受けるというのが先輩医師たちの資金調達の王道です。

借入先は日本政策金融公庫やメガバンクや地方銀行・信用組合などが多く、創業者向けの低金利の融資などを受けることができます。

＞＞日本政策金融公庫の創業融資制度の詳細はこちら： https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/04_shinsogyo_m.html＜＜

融資を受けるにあたって注意点

簡単に言えば融資も「借金」ですが、だからこそ借りるときに

・無理のない借入金額の設定

・現実的な返済計画

などを中心に綿密な計画を立てることが重要です。

6,000万円の開業資金を自己資金で全て賄う人は少なく、多くの先輩医師は融資を効果的に活用して、開業を成功に導いています。

開業後の想定外のハプニングにも対応できるよう、資金を多めに用意しておくことは必要です。
前もって開業に必要と考えられる資金を融資で賄い、開業後の想定外のハプニングや当面の運転資金として多めに自己資金を用意するイメージで進めていけると良いでしょう。

【資金計画実現にむけて】計画の相談から融資獲得まで税理士がサポート

開業時の融資申請は、過去の経営手腕や業績などの実績を訴求することができないため、医療現場での実務経験や開業後のビジョン・綿密な資金計画などを説明することで信用を得る必要があります。

融資申請は1人でもできますが、開業準備と並行して資金準備を行うのは大きな苦労を伴います。
相談相手としては、融資に強く、数々の開業をサポートしてきたという経験のある税理士が適任です。

中でも、医療業界は開業準備資金が高額である点や業界としての専門的な手続きや準備が必要なため、医療業界に精通している税理士に相談してみるのが良いでしょう。

また、融資を獲得するための土台は自分で考える必要があっても、専門家のチェックを重ねることでおのずと資金計画、そして事業全体の計画の精度が上がっていきます。

事業を軌道に乗せ、廃業などで負債を作らないために、資金計画は具体的かつ堅実に作ることが重要です。

希望額通りの融資実行が、事業成功の夢を叶えることにつながります！

当事務所は融資実行を強みとする医療業界特化のサポートを行っています。

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皮膚科のクリニック開業の資金準備についてお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか？

当事務所は創業サポート、特に医療業界でのクリニック開業のご相談を多数いただいております。

累計融資実行額4.8億円突破、相談件数500件以上と融資実行の圧倒的な実績を誇っており、クリニック開業に向けた事業計画作成・融資申請など全面的にサポートさせていただきます！

また、医療業界に精通している専門税理士だからこそ、融資実行の上でのポイント、事業計画・資金計画の詳細なアドバイスをお伝えすることが可能です。

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